玄
赫いプネウマ吹き 剥がされていく皮膜と襞
アマルガムの処女は織る 絢爛たるタピスリ
アマルガムの処女は織る 絢爛たるタピスリ
幽き 冥き 洞
蠢くものたちは 生成と消滅の輪廻のなか
哀しみと歓びの哥 詠う
蠢くものたちは 生成と消滅の輪廻のなか
哀しみと歓びの哥 詠う
赫いプネウマが また吹いた
そのものたちの 馥郁としたあえかな吐息か
揺れる 石榴 曼殊沙華 薔薇
そのものたちの 馥郁としたあえかな吐息か
揺れる 石榴 曼殊沙華 薔薇
玄き天のもと 夢き羊水にたゆたうおまえたちよ
我をいざなえ
生と死の根源たる豊饒と愉悦と神秘へと
我をいざなえ
生と死の根源たる豊饒と愉悦と神秘へと
その深みへと
齋藤俊太